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大切な女性の命と胸を守る|乳癌の治療方法

スキルス性がんの早期発見

看護師

検査機器充実の病院に人気

がん検診は肺がんや大腸がん・乳がんなど多くのがんを対象としています。その中でも胃がんは日本人に最も多いがんだけに、昔からがん検診の代表格として知られてきました。かつてはバリウムを飲んでレントゲン撮影をする方法が主流でしたが、近年では内視鏡による検査へと移行しつつあります。多くのケースで内視鏡検査は、胃がんの発見率向上に大きく貢献しています。それだけ内視鏡の性能も向上した証拠ですが、一方ではスキルス性の胃がんを発見するのは難しいと言われています。スキルスがんは大きな腫瘍を形成せず、正常組織に浸潤する形でがん細胞が成長します。そのため内視鏡では発見しにくく、むしろバリウムを飲んだ際の胃の動きから発見されるケースがあるのです。熟練した内科医なら、バリウム検査の際に見られる違和感にも気がつきます。胃の断層撮影が可能なCT検査やがん細胞の有無を調べるPET検査を経て、初めてスキルス胃がんと診断されます。通常の内視鏡検査で見逃されがちなスキルスがんを早期発見するには、そうした検査機器の充実した病院で検査を受けた方が有利です。難治性と言われるスキルス胃がんでも、早期発見されれば手術で完治できます。

年齢別の発症傾向

がんは一般に年齢が高くなるにつれて発症リスクが高まりますが、胃がんも例外ではありません。高齢者の場合は、胃の粘膜が薄くなることで発症する萎縮性胃炎からがんへと移行する例が多くなっています。萎縮性胃炎を起こす原因の多くはピロリ菌と言われており、ピロリ菌の除菌療法は胃がん予防にも効果が期待できるのです。これに対して若い女性に多いスキルス性は胃がん全体の1割ほどを占めており、ピロリ菌とは無関係です。がん細胞が腫瘍のかたまりを作らず、正常細胞や血管の間に散らばるようにして広がるのがスキルス胃がんの特徴です。進行しても胃の粘膜には変化があまり見られないため、内視鏡では発見されにくいのです。むしろ胃壁全体が硬くなり、膨らみにくくなることから食欲不振や吐き気といった症状が出てきます。スキルスがんは遺伝性を持つ傾向も見られます。家族にスキルス性の消化器がんを発症した人がいるなら、前述のような病院で定期的に検査を受けるといいでしょう。スキルス胃がんは病状が進行すると腹膜にも転移しやすいですが、早期発見できれば胃の全摘手術で治すことができます。手術前に抗がん剤治療を受けることで治療成績も向上しています。